全米で大ヒットしたドラマ『 Lie to me 』というドラマをご存知ですか? このドラマは精神行動分析学者であるカル・ライトマン氏が、「 微表情 」と呼ばれる一瞬の表情や仕草から嘘を見破ることで、犯罪捜査等のトラブル解決の手助けをするシリーズです。
この主人公であるカル・ライトマンは、実在の精神行動分析学者であるポール・エクマン氏をモデルにしていて、感情と表情に関する先駆的な研究を行ったアメリカ合衆国の心理学者として有名なんですって。 このテクニックは、FBIやCIAでも使われているそうです。
彼は人間の基本感情を「 喜び 」「 恐怖 」「 嫌悪 」「 驚き 」「 悲しみ 」「 怒り 」という6つに分類してますが、それは結果が出やすいように大まかに分類してるとのことです。 この基本的な感情を発展させて、新たな研究をしている方がいるそうです。
それが同じくアメリカの心理学者であるハロルド・サッカイム氏です。 エクマン氏による基本感情を発展させて、6つの基本感情の表情写真を縦半分に切り分け、それを反転合成して右だけ&左だけからなる顔の写真を作って研究を進めた…ということです。
反転合成した顔写真は「 喜び 」の表情だけが右だけで作った顔・左だけで作った顔がどちらも同じ表情( 左右対称 )となり、その他の5つの表情は右だけで作った顔と左だけで作った顔では表情に差が出た( 左右非対称 )という内容になっているそうです。
ただ詳しく研究の内容を確認すると、実証的研究は西洋文化圏( アジア人を含めて研究をしていない )でしか行われていなかった…ということです。 ところが日本人を対象にした実証的事件によると、これまでの理論の表情とは異なる研究が出てるとのこと。
ちなみに表情の画像から感情を読み取るAI技術が開発されていますが、多くはエクマン博士の理論に基づくものだそう。 つまり必ずしも( アジア人とくに日本人 )実証に基づいていないので、日本人の表情から適切に感情を読み取るAI技術が必要かもしれません。
例え演技であっても「 口元に思惑が現れ、瞳の奥には心が現れ、また顔全体には性格が。 そして背中には生き様が現れ、最後に眉と目には意志が現れる 」と私は痛感しています。 顔の表情や仕草を観察すると、どんなに演じていても本質が出るからね。
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