「 修道院のお菓子だよ 」と聞くと、ワクワクするのは私だけ? 子供の頃に祖父母が度々買ってきてくれた修道院のバター飴やクッキーの思い出があるからでしょうか。 バター飴の甘じょっぱい感じが、子供の頃はどうしても好きになれなかったんですけれどもね。
なぜ修道院でお菓子作りが始まったのかを調べてみると、中世のヨーロッパでは一般の家庭にオーブンを備える事は許されなかったそう。 パンや菓子生地を焼ける大きなオーブンは、各地の修道院や教会や荘園の領主などしか所有していなかったそうなのです。
その時にオーブンの使用料として蜂蜜・鶏卵・バター・チーズ・小麦粉などを納める事が求められ、納められた材料を用いてのお菓子づくりが始まったそうです。 私が知る修道院のお菓子は、どれも卵・小麦粉・砂糖・蜂蜜・バターといったシンプルな材料でできている。
そのレシピは門外不出だったりで、謎のベールに包まれながらも途切れず、それぞれの土地で受け継がれてきたんだそうです。 どれも同じような材料でできているのに、それぞれに個性や特徴があって、凝った作りではなくて素朴だけど “ ほっと ” する味ですね。
クッキーならばオシャレな型を使用しているワケではないし、味も甘すぎないところが、修道女たちの奥ゆかしさそのものがいいですね。 日本にはどんな修道院のお菓子( 全部のお菓子が載っているわけではない )を紹介している本だってあるくらいですから。
東京・四ツ谷( 近くには上智大学が… )のキリスト教関連書店や、その近くにも日本各地( 外国のもある )の修道院のお菓子が売っているお店:サンパオリーノのお店です。 国内外から集めた修道院の逸品、愛され続ける地元修道院の味などの製品を販売しています。
こちらの優しく丁寧なお店のスタッフの方たちに癒されて、何度かお店に足を運んでいます。 私がおススメの本にあるお菓子は、ほぼほぼ買えるハズ( 今はレデンプトリスチン修道院のクッキーも買えます )です。 焼き菓子が好きなので、焼き菓子ばかりですが。
修道院でお菓子の製造をしているのは、神への賛美に自己を捧げ、「 祈り、働け 」をモットーに生活を送っているからだそうです。 実は家族が通っていた幼稚園のシスターの方たちが作るマドレーヌやパウンドケーキもおいしかったけれど、もう手に入らないのよね。
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